2016年9月20日火曜日

渡航時の医療保険

留学先での医療費はやはり気になるところです。
カナダは医療保険が充実しており、日本と同様で国民皆保険です。
しかも、すべて税で支払われているようです。
そのため、受診料・検査代・入院費などはすべて無料です。
薬代や歯科治療にはお金がかかります。

しかし、これは誰でも入れるわけではありません。
まず最低条件が3カ月以上カナダにいること
そして、入国目的が適しているかというところになります。
基本的にwork permitで入国する場合は大丈夫です。
ワーキングホリデーや就学の場合は対象外になります。
心配な場合は、留学先の事務に聞きましょう。

問題は初めの3カ月をどうするか、ということになります。
知り合いの中には保険無しで強行した人もいますがあまり望ましくはないですね。。。
というところで基本的には3段階のステップを踏みます。


  1. 海外旅行用保険(初めの数日~1週間程度)
  2. 医療保険が適応されるまでの代替保険(UHIPというのに入る人が多いです。)
  3. カナダの医療保険(OHIPと呼ばれます。)
多くの方は特にどれにするかは深く迷わないと思いますが、妊娠している場合は注意が必要です。

海外旅行用保険(初めの数日~1週間程度)


特に健康上の問題点が無い場合はそれほど悩む必要はないかと思います。
また、クレジットカードに附帯している保険を利用する方法もあります。
留学の場合は、事前にクレジットカード会社に確認しておいたほうがいいかもしれません。
留学でも適応されることが多いと思いますが、渡航後何日までと期間が限定されているものが多いかと思いまし、カードによっては観光目的しか補償されないかもしれません。
事前に、補償されるか確認しておいたほうが無難ではあります。

・妊婦さん用
多くの保険は基本的に渡航前に妊娠がわかっている場合は補償されません。
しかしAIUには妊婦用の保険があります。
妊婦さんはこちらを利用するのがいいかと思います。

・加入期間
代替保険がいつ開始されるかというところに寄ります。
後で説明するUHIPの場合はすぐ入れますので1週間で十分、余裕をもって2週間というところかと思います。

・我が家のケース
妻は妊娠していたので2週間分AIU保険を申し込みました。
私と子供たちはクレジットカードの附帯保険のみにしました。

代替保険
 
代替用の保険ですが価格が異なるので渡航前に確認しておいたほうがスムーズです。

・UHIP (University Health Insurance Plan) 
これがもっとも選ぶ人が多いのではないでしょうか。
SickKidsは対象になります。
トロント大学の保険で留学生やポスドクが対象です。
臨床医として働く場合は、臨床医用のプランがあり申請場所も異なるようです。
研究留学の場合はこれが第一候補になるかと思います。

この保険は渡航前の妊婦にも適応されます。
(ただし、改訂されることがあるので渡航前に各自確認してください。)
手続きは申請した日からできるのでとても便利です。

UHIPについて注意する点は留学先の事務が把握してない可能性を考えてください。
私の場合、留学先の事務に問い合わせたところ、UHIPについてはわからないと言われてしまいました。

UHIPの連絡先はなかなかわかりにくいです。
私の時はこちらがポスドク用でした。
ここの連絡先から返事がきました。
はじめは他の部署にも連絡してしまいました。
ここじゃないかたこちらと、順々にたらい回しの上、最終的に初めの部署に戻るということが起きました。
自分の役職や職場を説明すると資格があるか教えてくれました。
また、こちらですが留学先の秘書さんや事務が十分把握してない可能性もありますのでご自身でUHIPに問い合わせるほうが確実と思います。

・留学先の保険システム
それぞれの留学先も独自のプランを契約していることが多いかと思います。
これは事務に問い合わせると教えてくれると思います。
SickKidsもこちらを持っており、案内をいただけました。
しかし、渡航前の妊婦はカバーされないということでやめました。

カナダの医療保険(OHIP)

こちらは3カ月後から使えます。
申請は早い方がいいですが、そこまで急がなくていいです。
そして、申請の際の住所の証明が非常に面倒です。
ある程度落ち着いて、住所を証明できるものがそろってからでもいいかもしれません。
ただ、書類の不備などがあると開始時期が遅れてしまうので少なくとも1カ月以内には申請したほうがいいと思います。

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