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2016年10月22日土曜日

海外研究留学助成金一覧と選び方

海外留学にはどうしてもお金が必要です。
いくつか代表的なものを挙げてみます。
ここに書いている情報は2016年のものを元にしておりますので、正しい情報は各奨学金の詳細を確認してください。

日本学術振興会
募集 5月
年齢 博士の学位を取得後5年未満
金額 年額約380万円~520万円
海外申請 留学後の申請可
併用 特に記載なし(基本併用出来ない??)

上原記念生命科学財団
募集 9月
年齢 39歳(医学部卒)、37歳(他学部卒)
金額 400万円(最大)
海外申請 留学後の申請可
併用 大型の奨学金と併用不可

内藤記念海外研究留学助成金
募集 10月
年齢 40歳
金額 450万円
海外申請 留学後の申請不可
併用 200万以上の奨学金と併用不可

アステラス病態代謝研究会
募集 6月
年齢 無し
金額 400万円(最大)
海外申請 留学後の申請可
併用 200万以上の奨学金と併用不可

かなえ医薬振興財団
募集 7月
年齢 35歳
金額 100万円
海外申請 留学後の申請可
併用 特に記載なし

持田記念医学薬学振興財団
募集 6月
年齢 45歳
金額 50万円
海外申請 留学後の申請可
併用 特に記載なし

さて、これらの奨学金ですが当然ながら競争率は高いです。
この中で一つでも取れれば多くの費用がまかなえるものは
・日本学術振興会
・上原記念生命科学財団
・内藤記念海外研究留学助成金
・アステラス病態代謝研究会
になります。

「日本学術振興会」が採用人数も多いので基本的にはこれを目指すことになります。
「内藤記念海外研究留学助成金」は留学前に申請しないといけないので先に留学した場合は留学先からの申請はできません。

基本的には出せるものを全部だすということになるでしょう。
仮に全部通るとして、最も長く日本からの奨学金で留学費用を賄う場合はどのようにするのがいいでしょうか?

まずこれらの奨学金以外に海外に渡る手法があります。
それは日本学術振興会特別研究員こちらの制度です。
ご存知の方はこれは日本の研究機関で研究する制度でしょ?と思うかもしれません。
しかし、要項をよく読むと
PD については採用期間の 1/2 以内、特別研究員-SPD については採用期間の2/3 以内で」海外機関での研究を認めるとしています。
つまり特別研究員になれば、留学先が決まってなくてもその採用期間中に海外での研究ができるということです。
じゃあ、期間の半分は先に日本で研究しないといけないの?
というのがありますが、「辞退」してしまうという方法があります。
先に海外にいってしまい、採用期間途中で辞退するというわけです。
(実際にこれができるかはわかりませんし許されるかどうかもわかりません。あくまでも仲間内での噂です。)

となると
1.特別研究員として留学(1年以内)もしくは内藤記念海外研究留学助成金で留学
2.次に申請条件に留学後一定期間の制限があるもの持田・上原・アステラスなどでさらに1年
3.最後に海外学振
とすれば4年近くを賄えることになります。
あくまでも全部うまいこと通ればということですが。。。

しかしながら4年という期間を奨学金でと考えるとなると最後のほうは海外の奨学金に申請する方が現実的だと思います。
もちろん英語になってしまいますが。
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2016年10月2日日曜日

奨学金申請書類の違い

日本とカナダで奨学金や研究費など申請する際の提出書類の傾向が少し異なります。

例をあげてみると日本でもっとも知名度の高い学術振興会の海外特別研究員の書類を見てみますと
  • これまでの研究状況 2ページ
  • 研究内容・計画 4ページ
  • 研究業績 2ページ

一方カナダでのポスドク用奨学金であるBanting Postdoctoral Fellowshipsを見てみるとこのようになってます。


ページ数 学振で該当する項目
Leadership contributions 1ページ 無し
Research contributions 1ページ これまでの研究状況
Research proposal 4ページ研究内容・計画
Bibliography 4ページ無し
Ray abstract 1ページ無し
Referee assessment 3ページ × 3人無し
Supervisor statement 5ページ無し
Institutional letter 1ページ無し
Curriculum vitae 無制限(項目は決められている)研究業績

他の奨学金の申請についても枚数の違いもありますが、だいたいこのような感じです。
見ていただきたいのは内容の違いです。
こちらでの申請についての違いは

研究業績だけでなく行動力や指導力をアピールする必要がある。

これは日本での申請ではあまり評価されないところかと思います。
Leadership contributionという書類がだいたいいつも記載しないといけません。
具体的には、大学の授業やワークショップへでの講義や参加、学生や大学院生の指導などがあたります。
履歴書にも講義の記録などを記載する欄があります。
これは日本で教官であった方でないとなかなか具体的に記載するのが難しいところです。
学生や大学院生の指導も研究室内で常に行っていることですが具体的な名称として羅列するのはなかなか難しいです。
このようなcontributionを複数記載しないといけませんので日本人にはなかなか大変です。

施設やボスも評価の対象である。

これは日本の申請でもさらっと書くこともありますが、カナダではがっつりと記載する必要があります。
なぜ、自分の施設が優れていて自分のボスが優れているか記載する必要があります。
個人だけでなく研究環境も評価されます。
日本ですと明確に施設・ボスを評価するという記載をしていることはあまりないか、もしくはあまり重みが置かれてなかったりしますが、こちらは違います。


推薦状が重要

日本ですと署名だけだったり、簡単な推薦状だったりしますが、こちらはかなりしっかり書かないといけません。
研究計画並みの量です。

日本ではポスドク世代での申請では主に個人が評価されるのに対し、カナダでは環境も評価されることと、研究業績以外も評価されます。
日本で申請書をたくさん書いてきた場合でも、カナダで書く場合は少し戸惑いがあるかもしれません。
しかも、英語で書かないといけないので大変です。
もちろん英語は研究室でチェックしてもらえますし、Supervisors statementはボスがこれまで申請してきたものを、形式を合わせる程度で大丈夫です。

海外留学する前の方はなるべく日本で大学の講義をしたり、ワークショップに積極的に参加しておくのもありかもしれません。
また、ボスともいい関係を築いておき、推薦状をお願いできるようにしておく必要があると思います。
(実際は自分で書いてそれを承認してもらう形になると思いますが、登録はほとんどがオンラインですので登録自体を推薦者にしてもらわないといけないです。)
可能であれば、すでに海外に留学した先生から推薦状などの例文をもらっておいた方がいいです。


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