2016年8月31日水曜日

ビザ申請 労働局へ申請後 その2

2. 就業や給与の証明の取得

健康診断の次は必要な書類の取得です。
いくつかの書類は会社や大学などに発行をお願いする必要があります。

必要書類を調べる前に決めておくことは、
「一緒に行く家族の人数とその人がカナダで就労・就学をするかどうかというところです。」
まず、一般的な医学研究者でwork permitを申請する場合は基本的にskilled workerという一定以上のスキルを持った職業に分類されます。
この場合、配偶者がOpen work permitを申請することができます。
Open work permitは取得に多少お金がかかりますが(といっても150カナダドル前後だったと思います。)雇用主が決まってなくても取得ができて大変便利です。
基本的には長期に滞在予定の場合は取得しておいたほうがいいと思います。

カナダ労働局のサイト(http://www.cic.gc.ca/english/)から必要な書類を調べます。
Work ⇒ Get a work permit ⇒ Temporary workers ⇒ Apply for a work permit ⇒ 3. Get the application package ⇒ outside Canada ⇒ Apply online for a work permit
と進みます。
(http://www.cic.gc.ca/english/e-services/account.asp)

カナダの銀行口座はこの時点では持ってないと思いますので"Continue to GCKey"を選択します。
新規の場合は登録を行います。
この後はQ&A形式で質問に答えていけば必要な書類の一覧を取得することができます。

ビザが不要の人を登録するとエラーになってしまいます。
例えば子供を登録してしまうと、対応するビザが無いためエラーになってしまいます。
(2016年までのところですと子供はビザ不要で、入国時に両親のwork permitを提出するとそれに子供を付加してくれます。)

一覧を取得し必要な書類を準備します。
個人によって必要な書類は異なると思いますが、早いうちから準備する必要と思われるのは

・これまでの職場での就労証明と給与証明(過去何年分必要かは記載されていると思います。2年か5年だったような。)

になりますので、詳細を確認して過去に職場と現在の職場に英語での発行を依頼する必要があります。
ここで発行者のbusiness card (名刺)を付けるように指示されております。
私の場合は、大学に名刺をつけてほしいとお願いしましたが断られました。
(大学以外の職場は事務長がスキャンして送ってくれました。)
しかしながら、労働局から文句はでませんでした。

海外と日本では少し名刺に対する印象が違うようです。
先輩から聞いた話では海外では名刺は受付の机の上においてあるくらい簡単に手にはいるもののようです。
一方で日本では、悪用されるかもというイメージが多少なりともあり手渡しが基本です。
そういう考えの違いから海外では簡単に名刺をそろえるように要求されるのではということでした。

ビザ申請 労働局へ申請後

さて勤務先がカナダ労働局に申請を出すと、返事が来るまで1~2カ月かかります。
待っている間に時間がかかるものはやっておいたほうがいいです。

できることを挙げますと

1. 健康診断(必要な場合)
2. 就業や給与の証明の取得
3. 家族のために必要な書類の取得

というところになります。

1. 健康診断(必要な場合)

詳細は
http://www.cic.gc.ca/english/information/medical/medexams-temp.asp
(2016年9月の情報)

医学系で留学の場合、健康診断は必要になることが多いと思います。
臨床現場で働く場合は必須ですが、研究の場合は必ずしも必須ではないようです。
健康診断が必要な職種は

A. Workers in the health sciences field
B. Clinical laboratory workers
C. Patient attendants in nursing and geriatric homes
D. Medical students admitted to Canada to attend university
E. Medical electives and physicians on short-term locums
F. Teachers of primary or secondary schools, or other teachers of small children domestics
G. Workers who give in-home care to children, the elderly and the disabled day nursery employees
F. Other similar jobs

となっております。
研究のみの場合、AやBに関係する可能性があり、ほとんどの医学系研究者が必要と判断されています。
健康診断もお金がけっこうかかりますので(25,000~30,000円程度)あらかじめ受けるのか、移民局の返事を待ってからうけるのか決めておく必要があります。
当然ながらあらかじめ受けていた方が申請は早く済むということになります。

移民局の返事を待つということは一度必要書類をすべて提出したあと、1~2カ月後にくる最初の返事で健康診断を要求されるということになります。
健康診断が必要な場合はここから病院を予約して診察を受ける必要がでてきます。
健康診断書を提出している場合や健康診断が不要の場合は最初の返事で、許可がおりる可能性があります。

この健康診断ですが、受けられる場所が決まってます。
どこでもいいというわけではありません。
http://www.cic.gc.ca/pp-md/pp-list.aspx
から指定の医療機関が検索できます。
日本では東京と神戸のみしかありません。

少し口コミを検索するとでてくるのですが、対応があまりよくないという噂の病院もあります。
私もその病院に電話した時に非常に冷たい対応の印象をうけました。

健康診断をあらかじめ受ける場合、就労者が書類を提出する前に受ける必要があります。
つまり必要書類をすべて揃えて申請を行い、その間に健康診断を受けることは難しいです。

ここはシステムが難しいのと担当者によっても説明が異なることが多いので正確なことはわかりません。
この健康診断結果ですが、申請者が登録するのではなくカナダ労働局に認められた医師のみしかできません。
(つまりこの医師がいる病院が上記の検索ででてくるわけです。)
申請者が書類を提出する前であると”Up front”と呼ばれ名前や生年月日など個人情報のみで登録ができるようです。
しかしながら一度申請書を出してしまうと、登録にIMEナンバーという番号が必要になってしまいます。
このIMEナンバーは労働局からの返事がこないとわかりません。
つまり、健康診断が必要ですよという返事がきて初めてこの番号がわかるということです。
病院側がIMEナンバーがでるまで結果の登録を待ってくれればいいのですが、私が聞いた時にはできないと言われました。

健康診断は電話してすぐに予約が取れるわけではないようで、数週間から1か月くらい先になることが多いようです。
曜日や時間も決まってますので注意が必要です。